いつくか理由があります。
まず、何と言っても、知的で、豊かな英語を磨くことができる場であることです。「英会話」は必要性と度胸でなんとかなります。本当に必要なのは、知的で、楽しく、人の心を動かすことのできる英語力。言葉だけでなく、コミュニケーション力やリーダーシップも大切です。そのような力を磨くことのできる場所は、他を探しても見つかりません。
次に、先生や講師がいないことです。意外と思われるかもしれませんが、このことがToastmastersの強みになっています。教える人がいないことで、アクティブな学びの場が生まれるのです。代わりにあるのは、優れた教育プログラムと仲間からのフィードバック。よく練られたマニュアルは、目的意識をもった学び手には理想の教材です。そして、例会ごとに仲間から得られるフィードバックは、自分の課題を発見できる貴重な示唆に満ちています。そして、暖かい。
メンバーの多様性も大きな魅力です。実に様々な人たちがいます。職業も、年齢も、国籍も違う。現役のドクターもいるし、自営業の人もいます。民間企業、公務員、教員、学生、すでに一線を退かれた先輩たち。実に様々な人たちが、学び合っているのです。日頃は、仕事関係のつきあいが中心で、狭い世間の中で過ごします。ここで出会う仲間との交流は、実に刺激的で楽しいものです。
Toastmasters clubは、ちょっと知的な、大人の学びの場といった感じです。たくさんスピーチもしたし、様々な経験をさせてもらいました。でも、まだ完結していません。きっとこれからもスピーチ原稿とのにらめっこが続くはずです。
(長崎政浩)
次の執筆者には、 Area Director土橋愛さんを指名します。愛ちゃんよろしく。